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砂の器

松本清張作の小説で、1974年映画化(松竹)されました。
TVで何回もドラマ化されており原作の人気の高さが伺えます。



東京蒲田操車場で起きた殺人事件。
被害者は人相がわからないほど顔が潰された状態で発見され
強烈な殺意によるものと推察される。

殺人事件本部が設置され、事件担当の今西刑事(丹波哲郎さん)らの
聞き込みにより、蒲田駅付近の酒場で被害者らしきズーズー弁の男二人がしゃべっていた
「カメダ・・」が手掛かりになる。
それからの捜査、スマホも新幹線もない時代の、刑事たちの移動方法や連絡方法が
あ~そうやったな~と昭和時代に戻されます。


らい病(ハンセン病)と呼ばれた感染症への差別を取り上げて殺人事件と絡めた社会派小説で
松本清張さんならではの名作です。
らい病を患っているものの生きていく術は、人に関わらないように放浪するしかないのか??


涙が止まらず、不覚というような思いはどこかに行ったようで
それはそれは素晴らしい映画でした。
映画の感動が原作と変わらない珍しい感覚でした。





バグダッド・カフェ

1989年公開の映画。約34年前の映画でも古さを感じませんでした。
古い映画って、バックの音楽で古さを感じることが多いのですが
この映画の主題曲「Colling You」のおかげか?



映画の冒頭から「Colling You」が流れてきます。
何とも映画に合っていない感じですが、聞けば聞くほど引き込まれます。
映画のストーリーをなぞるように語りかけるAメロ8小節
頭の芯まで強烈に響くサビ8小節、このサビのメロディにやられました。


アメリカ西海岸に近いルート66沿いにある古びて汚い
GS・カフェ・モーテル 「バグダッド・カフェ」。
ここの住人の女性ブレンダと、歩いて訪れた変わり者ドイツ人女性
ジャスミンの関わりを、描いていくだけのストーリーですが
乾いた砂漠の映像と二人の心情の変遷がとてもよかったです。

ジャスミンがビザの期限切れでここから出ていきます。
せっかく繁盛するようになった「バグダッド・カフェ」も元の
寂れた場所になりますが・・・・彼女は帰ってきます。
ブレンダと再会するシーンでは、不覚にもホロっときました。






音楽・映画・本どれも感じ方は人それぞれ。
それにこの映画は西ドイツの作品やって、ハリウッド映画と違うんや!
びっくりですな。







最後の診断


本格的に読んだ初めての翻訳本。アーサー・ヘイリー作です。

最後の診断


翻訳表現の回りくどいところに慣れなくて、何度も読み返したり
登場人物を覚えきれずに前のページに後戻りを繰り返したので
時間がかかりました。でも、おもろかった。


若い女性患者(ビビアン)が、左膝の骨肉腫の診断により左太ももを切断
する場面は詳しく表現してあり、TVの手術シーンを連想しましたな。ドキドキです。


嫌われ者で、看護婦やインターンから恐れられている主人公ジョー(ジョゼフ)・ピアソンは
スリー・カウンティズ病院の病理学部門長。
新任の病理検査技師ジョン・アレグザンダーの妻エリザベスは旧態依然とした出産前の検査で
ジョーの診断により、子供を死なせてしまう災難に合います。


その後、院内感染(チフス)が発生し、病院としては感染源を早く特定させなければなりません。
ジョーは、誤った診断の反省からかこれまでの嫌われ者の所作と異なり
優れた病理学者として動きます。
緊急会議の席上、「病理部門が衛生対策の欠陥に気づけなかったことが
院内感染の原因であり、責任者である私の責任でもある」と発言。
感染源特定の作業では、不眠不休で先頭に立ち感染源を突き止めます。

ここでのジョー・ピアソン、しびれましたね~。カッコ良かった。
ここでは書きませんが、まだカッコ良い場面があるんですよ。



病院とか医者、看護婦(今は看護師)の世界はまるで知りません。
病理学という部門のことをこの本で初めて知りました。
50年ほど前に発売されたものなのに、病理業界ではバイブル的に読まれているようです。


46年前、こんなマイナーな本が原作として日本テレビ系列火曜劇場で
放映されてたらしいです。びっくりやね~(*_*)

最後の診断



Venus

1969年ショッキング・ブルーの大ヒット曲。

コピー曲、カバー曲プロアマ問わずたくさんあります。
こちらは一番好きな動画。
イントロ、バッキング、ギターソロなどなど少し変えてゴキゲンな「Venus」になっています。
ギターソロええね~。
原曲の特徴であるイントロB7sus4のコードとバッキングの印象は薄くなっていますが
納得です。



15年ほど前のバンド録音







バラ バラ

1967年日本で発売、この年よくヒットしたそうです。



12小節を繰り返す、ブルース形式のロックンロール。
歌詞は「マイベイビバラバラ」と「バラバラ」だけ
ノリ易いのでライブで最適やと思いますが
バンドでやったことはなかったですな。

やってみると面白くないかも・・・何となくそんな気がする。



そんなに気に入った曲でもないのにブログで取り上げたら
あかんやんけ・・・ですが、記事にしたら「バラバラバラバラ・・」が
気になりだして口に出てしまうわ。



ヘッド・ライト

1969年リリースの黒沢明とロス・プリモスの曲。



チェンバロとストリングスの音が特徴的。

特に2コーラス・3コーラスのサビから入るストリングス。リハーサルマークBから
(1コーラス目は違うオブリガート)
ロスプリの「ヘッド・ライト」って言えばココやね~、一番いいところです。


低いストリングスの16分音符メロディが5小節、ゾクゾクと感じ
あとにどんな展開があるか~ワクワクするような構成ですな。

ヘッド・ライト-2


たった5小節にこんなオブリガートを持ってくるってこの編曲者(作編曲筒美京平さん)は
天才やと思います。このメロディが2~3コーラスだけというのもいい。

その他イントロのクラリネット(ソプラノサックスかも)、2番カッコのストリングスなどなど
念の入ったアレンジがあちこちに施された名曲でっせ~。







君といつまでも

ふたりを、夕やみが、つつむ、この窓辺に~~~
1965年リリース、加山雄三さんのヒット曲です。



4/4拍子 3連のバラード (6/8で感じる人もいるかもね)
バックに流れるストリングス、フルートのオブリガートがええね~。
すごくおしゃれに感じます。

「君といつまでも」は、ジャズのスタンダード「On The Sunny Side Of The Street」を
参考にして作られたそうです。フランク・シナトラ盤を聞いてみましたが、少し似てるかな??



それにコード進行は半年前にヒットした「恋は紅いバラ」とすべて一緒だということです。
(キーも同じみたいやね~。)



この経緯は朝日新聞連載の「人生の贈りもの」に、ご本人談として書かれていました。
新聞記事3


この記事の中で大いに共感したのが↓
【他の曲を真似しちゃいけないなんて全然知らなかったな。
だけど、音楽っていうのは誰かをみんな真似していて、それで繋がっているんだよな。
残っていくような良い曲は、何か別の曲に似てることが多い。】

音楽は追及するほど多くを聞き、深く聞くことになります。
アドリブではどれだけ多くのフレーズが知識としてあるかが肥しであり
作曲する際にはどこかで聞いた曲ができるのは当たり前で
それをことさらパクリとか騒ぐのはどうかな~?と
不肖自分も思っていてブログ記事にしたことがありました。
クマーナ


Da Doo Ron Ron


1963年 女性ボーカルグループ「クリスタルズ」のヒット曲。
Da Doo Ron Ron




BPM=150くらいでリズムはシャッフル、転がるような3連のノリがゴキゲン。
なんで転がるように感じるか?バッキングピアノでずっと3連を刻んでるからやね~、知らんけど(*^_^*)。

Aメロ=8小節
Bメロ(サビ)=8小節
繋ぎの2小節、合計18小節を3回繰り返します。
2番と3番の間にSax solo=8小節

キーは「E♭」
Aメロコード進行はE♭A♭B♭E♭E♭A♭B♭E♭
BメロはE♭A♭E♭B♭E♭A♭B♭E♭

ⅠⅣⅤⅠの繰り返しみたいで簡単なものです。
この進行(youtube受け売り)では7thコードがないですが、赤字の部分はB♭7でええのに・・

Drの譜面↓
Da Doo Ron Ron-1


6/24(土)ライブでした。それも名古屋で。
アマチュアのライブで名古屋遠征?初めての経験でした。
そのライブで演りました。 もう少しハイテンポの方がいい(反省です)








Westan(Once upon a time in the west)

Westan2.jpg


TV録画していた映画を見ました。
ヘンリー・フォンダ、チャールズ・ブロンソン主演の西部劇。
そしてセルジオ・レオーネ監督のマカロニウェスタン。

西部開拓時に鉄道が敷設され、駅ができ、街ができていく様子が
ジョン・ウェインの西部劇にもありそうですが
埃っぽいというか印象が違います。マカロニウエスタン独特の色があります。


主人公の女優はなんとクラウディア・カルディナーレ。
彼女が出てきたとき一瞬アン・マーグレットかと思いました。



まあ顔のアップが多い映画、冒頭から延々と見せられた感がありますな~。


それなりに面白かったですが、発砲シーンや銃に打たれるシーンはもっと現実的に
えぐく撮ってほしかったです。


音楽担当がいつもタッグを組むエンニオ・モリコーネ。
ブロンソンの吹くハーモニカのメロディと
時々出てくるバンジョーのメロディが耳について離れません。
映画ウエスタンに流れるメロディ-1



この映画製作の裏話がかいてあり面白いです↓
映画「ウエスタン」のコラム








Heat Wave

リンダ・ロンシュタットのオリジナルかと思いきや原曲があるそうで
「モータウン・サウンドとして確立する音楽スタイルを提示した初期の曲の一つであった」
らしい。ビックリでんな。慌てて原曲を聞きました。
1963年リリース マーサ&ザ・ヴァンデラスという女性ボーカルグループ。
シュプリームスみたいな感じやね。

テンポが速い以外、イメージはリンダバージョンと変わりなく違和感なし。
カバーが多いことにまたもやびっくり。
2~3曲聞きましたがどれもオリジナルを継承しているみたい。

ダウンロード








やっぱりリンダバージョンがええね~。4~5年前からバンドでやるようになり
ドラムの譜面は手書きでこちら↓
Heat Wave2


リハーサルマークAからのフレーズ。タンンターとバスドラがシンコペの簡単なものやけど
自分の場合はきちんとリズムの乗ってないと、4拍目のスネアが遅くなりがち。
マークBからは問題ないので、全体的にノリが悪い感じになりやすい。

つい最近のスタジオでの練習






プロフィール

tucson

Author:tucson
好きな曲の範囲は狭く、偏狭的ですが音楽大好きです。
好きな曲のどこが好きになったか・・・を紹介したいです。

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